FlightGearの機体開発#8:ファイル構成
作成した3DモデルをFlightgearに表示させるために
XMLファイルを作成していきます。
XMLファイルの編集はメモ帳などでも可能ですが
テキストエディタのフリーソフトを使った方が見やすいです。
・フォルダ構成
新規にフォルダを作成しフォルダ名を『FA-200』とします。
そしてフォルダ配下にフォルダ及びファイルを作成していきます。
フォルダ名や構成にルールはありませんが一般的に下図のような
構成となります。
Dialogsフォルダ:メニューバーに関するファイル
Modelsフォルダ:機体モデルに関するファイル
Nasalフォルダ:Nasalファイル及びキー入力、視点に関するファイル
Soundsフォルダ:効果音に関するファイル
COPYING:ライセンス種別を記述したテキストファイル
FA-200-160-set:機体名などモデル情報の設定ファイル
FA-200-160-splash:Flightgear実行時に表示される画像ファイル
FA-200-160-yasim:飛行シミュレートの設定ファイル(Flight Dynamics Model)
FA-200-base:各種ファイルの読み込みやパラメータ設定のファイル
README:インストールや操作など説明事項(.mdはGitHub登録の形式)
thumbnail:ランチャー機体選択時のサムネイル画像ファイル
・FA-200-160-setの記述
機体名などモデル情報を記述していきます。
description:ランチャーで機体選択時に表示される機体名
long-description:ランチャーで機体選択時に表示されるモデル説明文
author:開発者
rating:ランチャーで機体選択時に表示される完成レベル値
flight-model:FDMの記述形式(yasim,jsbsim,他)
aero:FDMのファイル名
model:3Dモデルのファイルパス
FA-200-160-setとFA-200-baseを分けて作成する意図は、のちに仕様違いの
FA-200-180-setを作成したときにFA-200-baseを共有化することができるためです。
ランチャーで機体選択する際、ひとつの機体から仕様の違う機体を選ぶことができます。
・FA-200-baseの記述
各種ファイルの読み込みやパラメータを記述します。
下図は上図の続きです。
fuel-fraction:燃料の積載量のパラメータ(満タン=1.0)
start-up:起動時の画像のパス
sound:音設定ファイルのパス
airport:ランウェイスタート位置のオフセット値(メートル)
flaps:フラップ操作をキー入力した際の変化値(上図ではハーフ、フルの2段階)
multiplay:マルチプレイ時に送信するパラメータ
help:メニューバーの[Help/Aircraft help]に機体固有のキー操作など表示する
menubar:機体固有のメニューの設定ファイルのパス
input:キー入力などの設定ファイルのパス
instrumentation:計器関連の設定ファイルのパス
nasal:Nasalファイルの各ファイルパス
今回のFA-200は公開済みの機体YMF-5Dをベースに手を加えて進めています。
上図の記述も未完成状態のものであることをご了承ください。
次回いよいよFDM作成。